よく会話の中でも髪が伸びが早いといった話題が上がりますが、
実は特別に髪の毛が早く伸びるということはありません。
毛髪は、だんだんとゆっくり生えていくもので、
人間の髪の毛が伸びるペースは、平均で1ヶ月で1cmほどと言われています。
ではなぜ、人によって髪が伸びるペースが違うのでしょうか?
実は、髪が早く伸びることはありませんが、遅くなってしまうということはあり得ます。
なぜ、髪が「正常に伸びる」場合と「遅くなってしまう」場合があるのでしょうか。
髪が伸びる早さ、遅さを理解するために知っておいて欲しいのが、「ヘアサイクル」。
ヘアサイクルとは、髪の成長サイクルのことで、
・成長期:髪の毛が成長し、伸び続ける期間
・退行期:髪の毛の成長が弱まり、停止に向かっていく時期
・休止期:髪の毛の成長が完全に停止し、抜け落ちていく時期
という3つの成長段階に分けられます。
「正常な」髪の毛は、このヘアサイクルの中で
3~6年ほどかけて長く太く伸びていきます。
完全に成長する髪の毛の割合が多いわけですから、
「髪の毛が正常に、健やかに伸びている」と感じるはずですね。
一方、伸びるのが「遅い」髪の毛は、このヘアサイクルの中で
十分な栄養が得られなかったり、そもそもヘアサイクルが乱れてしまったりして、
最後まで育ち切る前に抜けていってしまうんです。
完全に成長することなく抜けてしまう髪の毛の割合が多いと、
「髪の毛が伸びるのが遅い」と感じてしまうわけです。
では具体的に、髪の伸びが正常な人(ヘアサイクルが正常な人)と、
髪の伸びが遅い人(ヘアサイクルが乱れる人)は何が違うのでしょうか?
①:栄養補給
髪の毛は、18種類のアミノ酸で構成されているケラチンという
タンパク質でできており、タンパク質やビタミン、ミネラルを
摂取することで髪の成長をサポートをしてくれます。
摂取すれば髪が生えるという栄養素はありませんが、
バランスよくたくさんの栄養を摂ることは髪の成長にも重要です。
髪の毛の伸びが正常な方は、この栄養補給がしっかりできていると思われます。
伸びが遅いと感じたら、一度食生活を見直してみると良いでしょう。
②:頭皮の血行
髪の成長のためにとバランスよく栄養をとっても、それだけではいけません。
頭皮へ栄養を届けるためには血液が必要となり、
頭皮に張り巡らされた毛細血管を通して髪の毛へ栄養を届けます。
髪の伸びが正常な方は、頭皮血行が良好で、髪にしっかり栄養を届けることが出来ています。
もしも頭皮の血行が悪いと、たくさんの栄養を補給していたとしても、
その配達が滞ってしまい、髪の毛の成長に支障が出ている可能性が出てしまいます。
③:睡眠時間
ヒトは睡眠中は体の成長や修復を行いますが、髪の伸びにも深く関係しています。
髪の成長にはゴールデンタイム(22:00~2:00)があり、
この時間は成長ホルモンが活発に分泌されるので、睡眠をとるにはうってつけです。
睡眠時間を充分に確保し、ゴールデンタイムもしっかり休んでいる方は、
髪が正常に伸びていく傾向にあり、逆に睡眠時間をあまり確保できていないと
髪の伸びが遅れてしまう可能性があります。
社会人はゴールデンタイムに就寝につくのは
なかなか難しいかもしれませんが、
毎日寝不足がつづいている生活を送っている方は
髪の為にも改善した方が良さそうです。
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