男性更年期・LOH症候群と薄毛・ハゲの関係という記事のなかで、体内のテストステロンが減少し、
・朝立ちしない
・性欲がなくなる
・異性に積極的ではなくなる
という症状が現れることもある旨お伝えしていたのですが、それはEDの症状でもあります。
今回は抜け毛、薄毛にお悩みの方も決して他人ごとではないEDや男性不妊についてまとめます。
EDについて
EDは必要な場面で勃起しないという症状になり、昔はインポテンツなどと呼ばれていましたが、今では一般的な病気として広く知られています。
EDはErectile Dysfunctionの略で、直訳すると「勃起しない」であり、日本では「勃起不全」という言葉で統一されています。
なぜEDが起こるのでしょうか、まずそのメカニズムをご紹介します。
EDのメカニズム
普段私たちの脳はなんらかの性的刺激を察知すると、神経を介して陰茎に信号を出します。
信号が陰茎に伝わると、陰茎海綿体が大きく拡がり動脈へと血液が流れ込み、最終的には硬くなって正常な勃起が完成するのです。
EDが起こる原因
脳のはたらきや、神経・血管になんらかの障害がある場合、勃起しないまたは満足できるほどの勃起が起こらなくなります。
満足できない勃起というのは、半立ち、中折れを起こすという症状などを指します。
たとえば血管に障害がある場合、勃起に必要な量の血液が流れ込まず陰茎海綿体の動脈が拡がりません。
血管の障害は、シンプルにいえば動脈硬化などで、
・糖尿病
・高血圧
・高脂血症
・脂質異常症
などの生活習慣病から重症化しやすいです。
もちろん加齢による男性更年期・LOH症候群からくることもありますが、
・過度なストレス
・不規則な生活
・栄養バランスのとれていない食生活
・運動不足
・アルコール
・タバコ
も原因と考えられています。、
職場の人間関係や仕事のストレス、夜遅く寝て朝早く起きる不規則といえる生活、好き嫌いによる偏食、短距離でも車やバイクで移動など、自分のライフスタイルにあてはまることが多い方は注意が必要です。
ただしEDには大きく分けて二種類あり、まずストレスや不安、うつが原因となって勃起しない心因性ED、そして病気やケガで神経や血管に何らかの障害があり勃起しない器質性EDです。
前者は多くの場合、ED治療薬で改善できますが、EDは男性不妊の一因でもあり、夫婦で共有すべき課題となっています。
男性不妊について
いわゆる避妊を行わずに性交渉を営んでいるにもかかわらず、1年以上、妊娠しないような場合を不妊症といい、10組に1組の割合で悩んでいる夫婦がいるとのことです。
不妊症の原因は、必ずしも女性にあるとは限らず、男性にも原因があることがわかっています。
男性不妊の主たる原因は、EDのほか、
・精子無力症
・無精子症
・乏精子症
が考えられます。
精子無力症は活動的な精子が少ない状態、無精子症は精液のなかに精子がない状態、乏精子症は精子が1ミリリットル中1500万を下回る状態などを指すのです。
原因は遺伝など先天性のものだけではなく、ストレスやアルコール、極度の疲労、体力低下、糖尿病、服薬の影響など後天性のものもあります。
EDや男性不妊の治療において髪の毛になんらかの影響はあるのでしょうか?
ED・男性不妊と薄毛の関係
先にお伝えしているとおり、EDは、
・男性更年期
・LOH症候群
・ストレス
・動脈硬化
男性不妊は、
・ストレス
・糖尿病
などによって引き起こされる可能性があることがわかっています。
上記のあげた項目は抜け毛を引き起こす原因でもあるので、EDや男性不妊と抜け毛が同時に発症することはメカニズム上、十分ありえることです。
これらの治療薬を飲んだとき、その影響で薄毛になったりするのでしょうか。
ED治療薬
バイアグラの添付文書、レビトラの添付文書、シアリスの添付文書を確認してみたところ、いずれも副作用に抜け毛、脱毛という文言は見当たりませんでしたので、基本的に髪の毛への影響はないといえます。
男性不妊治療
男性不妊治療について、一般社団法人日本生殖医学会によると、抗うつ薬の処方を行う場合があるとされています。
実は一部の抗うつ薬で抜け毛・脱毛症の副作用が報告されていますので、処方された場合は副作用の有無を医師や薬剤師に必ず確認し、相談をされるようにしてください。
まとめ
このようにED・男性不妊は抜け毛・脱毛と同じ共通原因があり、少なからず関係があることがわかりました。
バイアグラなどED治療薬の添付文書には記載がありませんでしたが、男性不妊治療で抗うつ薬を処方された場合は注意が必要です。
もちろんすべての治療薬について、念のため副作用で髪が抜けないかどうか医師や薬剤師に確認したうえで慎重に服用したいものです。
恥ずかしい、認めたくないという心理がはたらき、治療を避ける方もいるかもしれませんが、パートナーを気遣い、積極的に検査・治療を受けていきましょう。
以上、AGAヘッドラインニュースでした!
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