来院される患者様の中には、女性で薄毛や抜け毛で悩まれる方もいらっしゃいます。
女性の場合も脱毛症の原因は様々で、中には解明されていないものもあり複雑です。
一般的に女性の薄毛の原因は
①加齢による変化 ②女性男性型脱毛症(FAGA) ③休止期脱毛症に分けられます。
①加齢による変化の場合、40代以降で閉経すると髪の毛が細くなり、
休止期(活動を休んでいる)毛根が増加し、髪の毛の密度が低下してきます。
側頭部の毛量が少なくなった、頭頂部の髪の分け目が広がったなどの訴えがあります。
②女性男性型脱毛症は、AGAと同様に男性ホルモンが原因で
起こる脱毛症のことで、上にFemale(女性)のFがついたFAGAと呼ばれます。
男性と同様に毛が伸びる成長期が短くなり、毛が細くなります(軟毛化現象)。
男性と異なり、生え際よりも頭頂部に薄毛の症状を認める方が多いのが特徴で、
早い方で30歳前後、40歳以降で気づく方が多いと言われています。
③休止期脱毛症は、通常だと頭髪全体の5〜10%程度ある
休止期(毛の成長が止まっている時期)の毛髪の割合が増加することで起こります。
ストレスや過度なダイエット、内臓系の疾患など原因は様々です。
側頭部や頭部全体に薄毛の症状が見られる方が多いと言われています。
以上の様に、女性の脱毛症の原因も男性と同様に様々です。
特に、内臓系の疾患が原因の場合、早期に原因を発見して治療する必要があります。
原因がはっきりしないものもあるため、やみくもに育毛剤やシャンプーでケアしていても、
あまり効果が見られない可能性があります。
女性で薄毛や抜け毛でお悩みの方も、一度医師による診察を受けてみることをお勧めします。
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