現在、たくさんの育毛剤が市場を賑わせています。
2017年の日本皮膚科学会のAGA治療ガイドラインでは、初めて女性のAGAについても言及しています。
また、頭部の薄さを「売り」にしたお笑い芸人が人気を博すなど、薄毛も市民権が得らえる時代になってきています。とはいえ、まだまだ、人には知られたくないと思っている人も少なくありません。
そのため、市販育毛剤や自己治療で対処しようとするわけですが、そこには色々なメリットやデメリットが生じてきます。
そこで、市販育毛剤や自己治療で対処することのメリット・デメリット、問題点の解決方法まで一挙に紹介していきます。
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市販育毛剤はいつでも、人知れず入手できる
どこのドラッグストアにもあり、場合によっては食品スーパーの化粧品売り場にもおいてあります。価格も数百円ぐらいからあり、ちょっと試しに購入する気持ちにさせてくれます。
リアップ関係は第一類医薬品に分類されているため、薬剤師による対面販売が必要ですが、それ以外の育毛剤はセルフで気軽に購入できます。また、育毛剤はネットでの販売路線が急成長しており、さらに人知れず、購入が可能になりました。
市販育毛剤による効果や安全性の不確かさ
市販育毛剤は一部を除くと、ほとんどが医薬部外品か化粧品に分類されています。日本の市場に出回っている製品は厚生労働省に認可されているため、安全性は保障されています。
しかし、それはあくまでも表示通り正しく使用した場合に限ります。効果を出そうと表示以上の量や回数を増やすと、当然、副作用の発現率は高まります。
また、数種類の育毛剤を併用するといった表示以外の方法は、それらのメーカーの予測範囲を超え、重大な有害症状をひきおこしかねません。このような使用方法になってしまうのも確実に効果を示す育毛剤が現在のところまだないことや、育毛治療の高額さも原因でしょう。
薄毛の全てをAGAと考える危険性
母方の祖父がハゲているから、あるいは年齢的にと考えて、自分ハゲや薄毛はAGAと自己診断するのは早計です。
なぜなら、医師の処方する薬の副作用で薄毛になったのかもしれないし、円形脱毛症の始まりかもしれません。効果がないままに育毛剤を使い続けることで治療開始が遅れたり、さらに悪化することも考えられます。このように、市販育毛剤を自分の判断で使用し、自己治療を行う人が後を絶ちません。
自己治療を行う理由
自己治療といっても内容は人それぞれでしょう。市販育毛剤を使ったり、シャンプーにこだわってみたり、サプリメントも飲んだりするなど……。なぜ、薄毛の場合はクリニックなどに行かずに自己治療を試みる人が多いのでしょうか?
まずは、命に直結しない症状だからと考えることができます。
ガンとか心臓病であれば、行く行かないと考えずに病院に即行していますよね。しかし、髪の毛が抜け始めたからといって見た目以外、そんなに重要視しなくてはいけないものはありません。仕事が忙しいこともあって、自己治療で効果が出るのなら自己治療でいいと思うのは非常によくわかります。
クリニックに行くほうが効果はあるのかもしれないけれど、自己治療のほうが安価で空いた時間にできるなど手軽に実施できるのが嬉しいです。
また、髪の毛が薄くなり始めたり、ハゲの兆しがあることを他人に知られずにすむものならそのほうが絶対にいいと自己治療を選択することもあるでしょう。
しかし、自己治療ではできることが限られてきます。専門医がいるクリニックでの治療はお金がかかるかもしれないけれど、効果や安全性も自己治療よりは確保できます。一般では入手できない薬剤も使用できます。
患者さんに寄り添うAGAクリニックが増加中
薄毛はヘアサイクルから考えても、治療は長期に渡ってしまいます。治療に行く頻度は少なくても長期間、医師による観察が必要です。できることなら自宅からあまり離れていないクリニックがいいですね。最近はAGA治療薬が認可されたこともあって、一般皮膚科でもAGAをはじめとする薄毛の治療を積極的に行うようになりました。
薄毛は皮膚科の領域の疾患ですので、AGÀクリニックと看板を掲げていなくても皮膚科専門医であれば、治療ができます。
また、最近のAGAクリニックは待合室をなくし、患者さん同士が顔を合わすことがないように完全予約制にしたところが増えています。人によっては家族さえにも知られたくないと考えている人もいますが、クリニックでのカウンセリングの時に相談してみましょう。
まとめ
薄毛が自分の力で改善できるものなら、絶対に自己治療がいいですよね。しかし、現状、安全性の問題もあり、クリニックでの治療と比べると、自己治療には限界があります。
昨今、国(厚生労働省)や私たちの周辺が以前と比べ、薄毛治療への共感を示してくれるようになりました。
そのおかけもあって、随分、クリニックでの治療が取り組みやすくなりました。
AGAヘッドラインでは、安全性や効能を考えて専門医と二人三脚で治療にとり組んでいくことを推奨します。
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