汗をかく理由、メカニズム、メリットとデメリット
運動すると汗をかきますよね。
汗をかくのはヒトとして当たり前で、カラダにはとてもいいことですので、どんどん汗をかくべきです。
まずヒトはどうして汗をかくのか、その理由についてお伝えしていきます。
Contents
ヒトが汗をかく理由
ヒトはサルから進化したといわれており、サルは体毛で全身が覆われているのですが、ヒトは進化の過程で体毛が抜け、衣服をまとうようになります。
それは地球環境の変化とともに、ヒトの祖先が食べ物を求めて広い荒野を歩き回ったり、獲物を発見すると追いかけ仕留めるまで走り回ったりするようになったからです。
歩いたり走ったりすると体温は上昇し、脳やカラダは負担を強いられます。
ヒトは強いられた負担を軽くできるよう、効率的に体温を下げられるような機能を身に付けたのですが、それが発汗、汗をかくことだったのです。
汗をかくことでヒトは、朝、出勤して、仕事して、夜、帰宅するまで歩き回り、ときには走る、1日中、何かしらの活動を行うことが可能となりました。
汗をかくメカニズム
汗が出るシーンといえば、暑い日、運動をしたあと、緊張したときなどです。
外気温上昇時、運動したあとは、体温などが上昇し、その情報を脳の視床下部が察知、把握し、汗腺に「汗を出そう」と命令を下し、体温調節機能がはたらくのです。
また緊張したり不安になったり興奮したりすると、精神的作用で誰でも汗をかくのですが、
精神的作用では、足の裏や脇から大量に汗が出ることがわかっています。
足が蒸れやすく、足のニオイがきつい方、脇汗がすごい方は、おそらくですが仕事など常に緊張状態にあるのでしょう。
あとヒトは、好んで辛いものを食べるときがありますが、そのときは神経が辛味・酸味によって刺激を受けて、汗をかきます。
辛い物を食べると頭部や顔に汗が出ますので、薄毛・ハゲを気にしている方はこまめに拭くなど注意が必要です。
汗腺は
・エクリン腺
・アポクリン腺
の二種類があり、エクリン腺から出る汗は、そのほとんどが水分で、ニオイはなくサラサラしています。
アポクリン腺から出るのは、ニオイがありドロドロしており、下着など白い洋服が黄ばむような汗です。
脳が汗をかくように指令を出しているため、自分の意志で汗をコントロールすることは不可能です。
汗をかくメリット
熱中症を予防できる
ウォーキングやランニングなど普段から汗をかく習慣を身につけておくと、熱中症を予防できることがわかっています。
日本列島は年々、猛暑となり、熱中症で倒れる方も多くなってきました。
子どもや高齢者だけではなく、屋外の現場で働く人、外回りの営業マン、厨房や台所で料理をするコック、主婦の方、スポーツ・運動をする方は要注意です。
老廃物を出してくれる
アポクリン腺から出る黄ばむような汗は、
・脂肪
・たんぱく質
・アンモニア
などの不純物が含まれています。
また体内に老廃物を溜めてしまうと、内臓のはたらきが低下し代謝が落ちて太りやすいカラダになるといわれていることから、デトックスやダイエットにいいようです。
ただしデトックスにより、毒素が出やすいともいわれていますが最近、大量に汗をかいたとしても微量の毒素しか排出されなかったという研究報告が学術誌でなされています。
汗をかくデメリット
他人からの印象はよくないかも
汗で髪の毛がジトジトしている、額の汗が顔全体に広がっている、握手をしたら手のひらが汗まみれ、洋服が濡れている、ワキの汗ジミなど…
自分自身も汗をかくのを棚に上げて、ヒトは他人の汗を不快に感じるもの。
なかなかむずかしいかもしれませんが、ハンカチだけではなくタオル、洗顔フォーム、着替えを持ち歩き、人と会う前には一旦、お手洗いなどで顔を洗い、汗を拭き取るようにしたいものです。
ニオイで周囲を不快にするかも
アポクリン腺から出る汗は酸っぱくてツンとしたイヤなニオイがあり、そのニオイは誰もが自分自身の汗として嗅いだことがあるはずです。
できるかぎり他人に不快な思いをさせないよう、汗とそのニオイをおさえてくれる「デオドラント製品」「制汗剤」を常日頃から使用したいものです。
薄毛・ハゲの原因になりうるかも
一日中、帽子やヘルメットをかぶっている方は、汗で頭部が蒸れやすくなっています。
そのとき頭皮や髪は、常在菌が増殖しやすい状態となっていて、フケやかゆみなど炎症を起こしやすいです。
汗をかいた日は、帰宅後スグにお風呂に入り、洗髪をしましょう。
なかには1日2回シャワーを浴びて、シャンプーやコンディショナーをその都度、使う方もいるかもしれませんが、シャンプーのやりすぎはよくありません。
頻繁に洗髪する習慣がある方は、1日1回のシャンプー以外はお湯ですすぐだけにすると、頭皮への刺激や負担は和らげることができます。
汗とはうまく付き合うしかない(まとめ)
汗は主にヒトの体温調整機能の産物で自分の意志でコントロールできませんので、こまめに拭きとったり、避暑対策をしたりと、清潔に保つ工夫をするしかありません。
普段からよく汗をかくとしても、頭皮のためにシャンプーなどは、1日1回までと決めておいたほうがよさそうです。
以上、AGAヘッドラインニュースでした!
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