実は今年、風疹が大流行しています。
ここのところ毎週のように発症患者数は100人/週を超え、今年の患者数は1800人を上回っています。
国立感染症研究所によると、2018年11月4日までに報告された今年の風疹患者数は1884人です。
この数は去年一年間の約20倍となっていることから、いかに今年、風疹が流行しているかがわかりますよね。
しかも男女別に見ると、男性は1539人でその多くを30~50代が占めているといいます。
そんな風疹ですが、どのような病気なのでしょうか、また、危険性はないのでしょうか?
風疹とは
国立感染症研究所のホームページによると、風疹について以下の旨、説明されていましたのでご紹介します。
風疹とは英語でrubellaといい、
・発熱
・発疹
・リンパ節腫脹
を特徴としたウイルス性の発疹症のことです。
症状としてなかなか表れないもの(不顕性)から合併症を併発する重篤な症状を見せるものまで幅広くあります。
不顕性の場合、症状のみで風疹と診断することは臨床した医師でさえも困難な疾患です。
このように風疹は少し厄介な病気だということが読み取れましたが、軽いものから重いものまであるとされるその症状について、より深く掘り下げていきたいと思います。
風疹の症状
公益社団法人日本皮膚科学会のホームページによると感染後、2週間ほどで風疹は発症するとされています。
症状としては、先に述べたとおり発熱、発疹、リンパ節腫脹ですが、いずれも同じようなタイミングで出現するとしています。
感染したかもと感じたときは病院に行って医師から正式な診断を受けるべきですが、その前の自己診断のあくまでも参考情報として、以下、ご活用ください。
・発疹は粟粒ほどの大きさのもの
・全身に丘状の発疹(丘疹)が出ている
・発疹は数日で消失(消失時に色素沈着しない)
・眼の結膜が充血している
・口のなかに点状紅斑・紫斑が見られる
補足ですが丘疹は、皮膚から少しだけ盛り上がり赤みをおびたもので、紅斑は読んで字のごとく赤い斑点です。
以上の症状がみられるのですが、どうやって感染するのでしょうか?
風疹の感染経路、感染源
風疹の病原菌ウイルス(感染源)は紛れもなく、風疹ウイルスになるのですが、これは風邪やインフルエンザなどと一緒で、飛沫による感染となっています。
飛沫感染は一言でいえば口や鼻でウイルスを吸い込み感染するものです。
風疹ウイルスを持った人のそばにいて、その人がくしゃみやせきをすることで飛び散った風疹ウイルスを吸い込んでしまうのです。
結核やはしかにみられる空気感染とは異なりますので、なるべくくしゃみやせきをする方のそばからは離れる、かかわらないようにしましょう。
飛沫経口感染ということですから、働き盛り世代で毎日、会社や現場に行く男性に多くみられるのは納得です。
男性なら風疹にかかっても治療し回復させるだけで済むのですが、女性が感染すると非常に厄介であり、国や医療機関なども懸念しているところです。
ご存知の方がほとんどだと思われますが、とくに妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、おなかのなかにいる胎児に影響します。
つまり出生児が先天性風疹症候群を発症する可能性があるのです。
先天性風疹症候群とは?
先天性風疹症候群とは単なる病気ではなく障がいのひとつで、出生児が
・先天性心疾患
・難聴
・白内障
を発症するものといわれています。
それ以外にも
・糖尿病
・発育遅滞
・精神発達遅滞
など多岐にわたる症状が確認されているのです。
産休を取る直前まで働く女性やよく頻繁に外出をする女性なら風疹に感染するリスクは当然、高くなります。
一方で普段、専業主婦であまり外出をしない女性なら、考えられる感染源は家族(配偶者)だけなのかもしれません。
新婚、既婚男性は要注意
もうおわかりのとおり、会社や現場、満員電車のなかや外出中に感染しやすいのが、現在、風疹患者の8割を占める男性、とくに30~50歳の働き盛り世代です。
とくに今、新婚、妊活中、子どもがほしいと考えているご夫婦で、働いている方は細心の注意が必要です。
これから生まれてくる子どもたちのことを考えれば
・マスク着用を心がける
・用がないのにわざわざ出かけない
・満員電車に乗らない
・人込みを避ける
・計画していた家族旅行を延期する
など、ありとあらゆる予防を心がけたほうがいいでしょう。
なかでも重要なのが、予防接種を受けることです。
風疹予防接種を
国立感染症研究所作成、厚生労働省監修の『職場における風しん対策ガイドライン』では、予防接種について次のように言及しています。
まず妊娠を希望している場合は、女性当事者が妊娠していない時期に風疹の予防接種を 2 回受けることが望ましい。
・家族に女性がいる(とくに妊婦、妊活中の方)
・海外出張や国内流行地への出張を予定している
・多数の方が利用する職場に勤務している
・業務上どうしても外部の方と接する機会が多い
そんな方は風疹の予防接種を、少なくとも 1 回は受けておいたほうがよいとのことです。
風疹の予防接種は内科などがある医療機関で受けられますが、ワクチンがない場合も想定されますので、事前に問い合わせて確認されるのをオススメします。
今回はAGAに悩む世代と風疹患者の大多数の世代が重なる事態となったため、緊急にお伝えいたしました。
以上、AGAヘッドラインニュースでした!
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